「エイジングをしたいけど、どの塗料を使えばいいですか?」
このような質問を多く問い合わせいただくのですが、エイジングには決まった施工手順や塗料の種類などはなく、「素材」、「仕上り」、「屋内・屋外」などの条件によって使用する塗料の性質や種類が変わります。
この決まった塗料や方法が無いことがエイジング塗装の難しいところでもあり、逆に無限のやり方が存在する楽しさでもあります。
また塗料を塗る素材、例えば左写真のようなアメリカのハードウッドのように表面に凹凸があり、木がダメージを受けている『グレイかかった色合い』にしたい場合、新品の傷ひとつ無い木材にいろいろな塗料を何度塗り重ねても塗料だけではここまでの表情を出すことはできません。
新品の木材をワイヤーブラシやうずくりを掛け木に同じようにダメージを与えてから塗装することで本物により近い表現が出来ます。
このようにエイジング塗装は、より深みのある汚しや色合いを出したい場合は『塗料』だけでなく『素材』自体にもエイジング加工をする必要があるということです。